衛生センター
施設概要
処理能力
85kl/日(し尿36kl/日、浄化槽汚泥23kl/日、浄化槽濃縮汚泥26kl/日)
処理方式
水処理設備:膜分離高負荷脱窒素処理方式
資源化設備:助燃剤方式
建設費 20億943万1千円
運転開始 平成21年4月
メーカー アタカ大機(株)
し尿処理設備について
受入から放流まで、水処理設備の運営・管理に努めます。
主な設備
受入・貯留・凝集分離設備
し尿・浄化槽汚泥は、受入室内の受入口から投入され、砂・小石等を除去した後、スクリーンにより、夾雑物を除去し貯留されます。除去された夾雑物は。スクリュープレスで脱水後、助燃剤ホッパに貯留し、場外搬出されます。夾雑物を除去したし尿・浄化槽汚泥に薬品を注入して汚泥(リン、油を含む)を凝集させ、凝集スクリーンにて凝集汚泥と汚水に固液分離します。
主処理設備
微生物の働きにより、BODと窒素化合物を分解します。
浸漬平膜による固液分解
膜面の微孔を通過できるのは、水などのきわめて小さな粒子で、サイズが大きい(汚れ)の粒子(SSなど)は通さないため、安定した処理が行えます。
窒素除去のしくみ
し尿の主成分である窒素とBODは、2種類の微生物の働きによって分解・除去されます。まず、硝化菌がアンモニア性窒素を酸化させ、脱窒素菌が亜硝酸性窒素を窒素ガスに変換します。窒素ガスは、このまま、大気中に放出されますが、もともと空気中に含まれている物質なので無害です。
DTA(ドラフトチューブエアレーター)
空気は、ブロワで散気管に送られ、インペラによって発生した下降流で微細気泡になります。気泡が微細化されると、気液接触面積が増加し、酸素の溶解効率が向上します。この微細気泡は水流によって混合液とともに水槽の底部に導かれ、水圧を受けてさらに酸素を溶解します。このときの下降流速は、気泡の上昇速度よりもはるかに大きく(5~8倍)、気泡はスムーズに水槽底部に達します。
高度処理・消毒・放流設備
膜分離された透過水は、活性炭吸着塔で残存する汚れ(COD・色度)が取り除かれ無色透明の処理水となります。
脱臭設備
発生源ごとに捕集し、臭気の濃度に応じた処理を行います。
資源化設備
水処理工程より発生する汚泥は、電気浸透式脱水機で脱水され、ごみ焼却場で助燃剤として利用されます。
(含水率70%以下)
汚泥の中の水は+(プラス)に荷電しているため陰極側へ、汚泥の中の固形粒子は-(マイナス)に荷電しているため陽極側へ移動し、濃縮される。これを電気浸透作用と呼び、移動水分量は作用される電気量に比例する。
電気・計装設備
中央監視室では、全ての設備を集中して監視しています。中央監視画面には各機器の状態が表示され、各設備の運転状況などが監視・集計されています。